Chromeを標準に使っているが、補完としてFireFox、Edge、SeaMonkeyなどを使い分けている。スマホでは、エコーチェンバー効果を避けるためにFirefox Focus(検索エンジンはDuckDuckGo)を使っている。かつては攻撃されやすいInternet Exploreを避けて、FireFoxを使い、Chromeが発表されてからはChromeに乗り換えた。Operaも好きなブラウザだったし、そこから進化したVivaldiも好きである。しかし、拡張機能やアプリ(Web開発用を含む)が豊富なChromeから離れなくなった。
ずいぶん前からChromeは日本でも一番人気のブラウザになった。ただ、私にとっては写真アプリやマップアプリが改悪され使い勝手が悪くなったので不満が大きい。おまけに最近、といっても数年前からだが、ユーザ数が増えたせいもあって遅くなった。悪徳ハッカーにも狙われやすくなった。遅くなった原因はネット環境(サーバ、システム、回線)だけでなく、ローカルメモリー不足に陥って遅くなっている。タブを開くたびにタスクが別個に走るので、メモリーが潤沢な高性能パソコンなら問題がない。
私のデスクトップは4年前の Intel Core i7(古い世代)で、メモリーは8GBである。当時は高性能ではあったが、今のWeb環境(やたらとでかいサイズの写真や動画埋め込まれており、広告だらけ)には耐えられなくなっている。一つの作業をしていると、分からないコトバがあったり、知らない人の名前だ出てきたり、新しい技術や社会状況に好奇心を刺激されたり...そのたびに検索して新しくタブを開くので、すぐに十数個くらいのタスクが走っている状態になる。こうなるとレスポンスが気になるほど遅くなる。
ネット接続がスマホのテザリングで、自宅ではau 5Gがメチャ遅い(1Mbps以下のときがある)ため、回線ネックでもあるが、それは既知のことなので我慢できる。しかし遅さの原因はそれだけではないことが分かるので、firefoxと併用したりする。
そんな状況を長らく続けているが、パソコンを使うことが写真や動画の整理(ローカル作業)中心で、時間的にはスマホ(毎日YouTube報道チャネルや映画を視聴)より極端に少ないため我慢できる範囲だった。ところがこの一カ月は旅から遠ざかり、パソコンでWebやSNSを見ることが多くなり、Chromeがあまりにも遅くてイライラすることが多くなった。
前置きの愚痴が長くなった。そんなとき、最近のブラウザ事情が気になり「一番速いブラウザ」は何か調べた。検索エンジンにより結果が多少違うので、試しに五種類を使って検索した。結果はあまり変わらない。上位に表示された記事で新しいものをいくつか読んだ。これという記事がなく、測定環境や測定条件にも左右される。総じて言えるのは、Chromeは2年前の記事でもはや「速い」という評価はなく、メモリを食って遅くなるという意見が多くなった。
「一番速い」という問いに答えるのは難しいかもしれないが、Opera One(軽量のAIブラウザを標榜)やFirefoxの評価が高いようだ。Operaの後継ともいわれる北欧生まれのVivaldiの評価は、主要ブラウザから外れるので相対比較の記事にはない。個別に検索すると、「三年半使い続けて激推しする至高のブラウザ」と高評価する人がいた。「動作が軽快で機能的でデザインがお洒落」と三拍子そろったブラウザ。私もそこが気に入っている。難点はいくつかの拡張機能がサポートされていないことだ。それが理由でChromeから離れられない。
ブラウザ選択で、警戒軽量機能デザインといった要素以外に、私が気にしているのはプライバシとエコーチェンバーの問題である。この目的を優先して使うのが、DuckDuckGoである。検索エンジンとしてはFirefox FocusやVivaldiからも使える。スマホではFirefox Focus+DuckDuckGoを併用している。プライバシーとセキュリティの詳細もしっかり設定する。Javascriptだけは自分でも使用するので排除できない。
「プライバシ保護を重視したブラウザでは、Brave, TOR, DuckDuckGoが名を連ねるが、汎用ブラウザのFirefoxもトップ5に挙げられる。一般的にオープンソース開発のブラウザはプライバシを重視した機能が充実しているようだ。パソコンではBRAVEを使うことが多かった時期があるが拡張性に欠け、遅いときもあったので使わなくなった。プライバシー機能を強化すると遅くなるというのは仕方がない面がある。
TORではIPアドレスを隠すために複数のサーバを経由させるため遅くなる。インターネットの黎明期、メールが隣りのAmdahlからStanford~MIT~Oxfordと地球を一周するように送られ、着くのが1∼2日もかかったことを経験しているので、サーバ経由でレスポンスが低下するのは分かる。機密性が高い内容で送信者の身元も調べられたくなければTORを使うのがよい。なんだかスパイ用のブラウザみたいである。
私は三年前から中国共産党や習近平の悪口(国家情報法とか国防法、反日教育、ウィグル人虐殺、法輪功臓器移植など)をネットで発信するようになってから、中国に身バレすることが気になったが、鉄壁の防御は不可能で、すでに手遅れになっており諦めている。検討対象から外したOpera(ノルウェイ製)はかつてFirefoxと併用した軽量ブラウザだったが、中国企業に買収されてから使わなくなった。
プライバシー保護ブラウザを使うのは、クッキーとかトラッキング、何倍にも増えた広告をブロックすることでレスポンスが改善されるという理由と、いわゆるエコーチェンバー効果を避けるためである。後者については、情報収集での不偏不党を護り、偏った知識に洗脳されないためである。自分が欲しい情報に速くたどり着きたいときは、私が何を望んでいるかを分析し、私の嗜好を知っているChromeが便利である。これが行き過ぎると、自分が望む情報が過度に多くなり、第三者、特に反対意見の情報が減って、不公平な考え方になる危険がある。これは戒めるべきことである。駐在員時代に学んだ知恵である。
メディアの言うことは信用できないという前提で、事実は何かを複数リソースから探るという姿勢が大切である。日本では、朝日新聞社説や天声人語を鵜呑みにすることは大変危険である。日本を貶める記事が書かれ、韓国や国連、米国議会からも非難される事態になった従軍慰安婦強制連行とか性奴隷という真っ赤なウソが世界にばらまかれた。ねつ造記事を書いた記者が、「ねつ造した」と批判した言論人を名誉棄損で訴えたが、最高裁判決で負けた。つまり、「ねつ造記事だ」といっても名誉棄損にならない事実の指摘になる。このトンデモない慰安婦問題のウソが横行していることが、私を政治に関心を持たせた理由の一つである。また話が逸れた。
Benchmark Test
- Speedmeter3.0 ウェブサイト全体の応答速度
- ARES-6 Javascriptスピード(ms)検証
- JetStream2 Javascriptの速度測定
- MotionMark グラフィックやアニメーションの表示速度
Vivaldi | DuckGo | Chrome | Edge | FireFox | Brave | |
---|---|---|---|---|---|---|
SpeedMeter3.0 | 8.64 | 9.03 | 8.29 | 8.45 | 5.36 | 8.54 |
ARES-6 | 14.09ms | 13.72 | 14.99 | 14.95 | 44.37 | 14.96 |
JetStream2.0 | 168.96 | 170.96 | 152.73 | 163.53 | 81.87 | 168.87 |
MotionMark | 821.34 | 748.20 | 427.70 | 692.68 | 398.98 | 443.82 |
測定結果所見
1. MotionMarkではVivaldi、それ以外ではDuckDuckGoが最速だった。2. 5年前のfirefox Quantumは最速でChromeの2倍だった!?今回は最下位
3. Braveも最速と言われたことがあったが今は振るわず。