3/28/2021

ICQ Newと恋愛適齢期

昨日、塚山公園から帰る途中、facebook友だちになったシリア人からメッセージ(英語chat)があった。「歩いているのでメッセージを残してください」とだけ返して切った。テキストを書く(叩くかタップする)のアルファベットだけの方が楽だが、肝心の英語をほとんど使わなくなったので、歩きながらのchatは無理である(苦笑) 

長い前置きになるが、シリアからイスラエル、イスラエルからICQを連想した。自営サーバが攻撃された後、修復が面倒で放置しているため自営ブログも使えない。唯一使っているのがBloggerの「恋愛適齢期」である。

このブログのURLが、https://2054606.blogspot.com/ である。やっと話が繋がってくるのだが、この 2054606 という番号が私の ICQ ID番号 である。20数年前の米国在住時代に使っていたメッセージ交換ソフト(テキストだけのLINEのようなもの)、インスタントメッセンジャーともいうのが ICQ である。当時、通信分野でのソフト開発に強いイスラエルが軍需用に開発したと聞いた。

一世を風靡したというのは言い過ぎかも知れないが、SNSというコトバが普及する以前(パソコン通信、Web2.0)のコアソフト(アプリ)のひとつだった。

ブログ名「恋愛適齢期」は、米国映画 "Something's Gotta Give" の邦題である。このブログを開設(当初英語版)したときに観た映画だった。日本で公開されたときの邦題が言い得て妙な意訳が気に入ってブログ名にした。原題は直訳すると「何かを諦めなければならない」で、邦題に向かない。名邦題(意訳)のもうひとつは「氷の微笑」(Basic Instinct)である。話が逸れて二転三転している(苦笑)

さて、なにが本題か分からなくなったが、友人の名文句「駄文を書くのはスポーツ」に免じてご容赦願う。このブログは思い出したように断続的に投稿しているが、その原形(スタイルや付帯テキスト)は10年以上昔のままである。

左欄の自己紹介の下部に ICQ へのリンクが残っていた。これをタップ(昨今はブログもスマホが多いのでクリックと言わない)すると、"ICQ New"ページが表示され、国際電話番号(国識別番号付きの携帯番号)の入力を促された。例によって好奇心を刺激された。番号を入力、送信し、SMSで送られてきたパスワードを入力するとICQ Newに登録完了だった。

登録したが、当然ながらICQ New友だちはゼロである。過去の友だちが全員いなくなったような妙な気分であり、この世にひとり取り残されたような寂寥感に包まれる。

元々ICQを使っていた日本人は少ないし、国を問わず今はSNS(アメリカはWhatsAppをfacebookが買収)が主流……そんな潮流の中でどうやって生き残っていくのか? 世界市場で見れば、IMもご多分に漏れず国や地域別、そして世代別(若者はfacebookではなくSnapchat)に生き残っていく。

2020年WhatsAppアクティブユーザー数は20億人を突破したという。特に西欧諸国では圧倒的な支持を得ている。中国は検閲文化の中、WeChatが生き残り、韓国はカカオトーク、日本はLINE(韓国資本)、そしてロシアでICQが生き残ってきた。

いやいや久しぶりに現役時代を思い出すようなブログを書いている。

ここまで記憶を辿って書いてきた。今のICQがどういう状態なのか、この10年どんな歴史を経てきたのか、何も知らない。20年以上前に当時のオンラインサービス(今で言うSNS)の巨人AOLが買収し、10年ほど前にはロシア最大の電子メールサービスmail.ruに売却した。私も使わなくなり、その存在も忘れていたというわけだ。

FacebookにICQを使っている友だち、知人がいるかな?FB所有のMessengerがあるから他のIMは不要だな。待てよ?元々あったFacebook Chat は廃棄されたのかな?Google Talkもなくなった?今の私には何の関係もない。facebook友だちの名文句「裸苦」という諦観の境地かな?