3/22/2021

風が吹けば桶屋が儲かる

「ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えである。 」とwikipediaで説明されている。広く解釈すれば、場所・物事・人はつながっているということで、日本のことわざとしてほとんどの人が知っている。写真はWikimedia Commons パブリックドメインの画像(著作権表示不要)である。

では、英語圏ではどうなのだろう。Weblio英語訳の例は下記の通り。

"any event can bring about an effect in an unexpected way; if the wind blows the bucket makers prosper"

カナダ在住の翻訳家 H.Hatfieldさんによれば、同じ意味の英語のことわざはないが、似ているもので butterfly effect という表現があるそうだ。「些細なことがいろいろな要因を引き起こし、最終的には大きな現象を起こす」という意味だという。

理系の人は知っているかもしれないが、Wikipedia"butterfly effect", 日本語版「バタフライ効果」にその説明があった。ニュートン力学⇒量子力学⇒カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を意味する標語的、寓意的な表現である。

もうひとつ使えそうな英語表現は下記の通り。
It's an ill wind that blows nobody any good. 
「誰の得にもならない風は吹かない。」