facebookで「コロナワクチンで自閉症になる」などの偽情報を書くと削除するという規約が追加された。これまでも公序良俗に反する書き込みなどが削除される規約があったが、「コロナ禍」に関係する書き込みに目くじらを立てているようである。SNSデジタル世界では、何が真実で何が偽なのか判断が難しい。
facebook管理者が「これは偽情報だ」といったらそれに従わないと一方的に制裁されるということでもある。規約に同意して利用しているから、それが義務となる。嫌(同意できない)なら退会するしかない。
先月のことだったと思うが、ドイツでワクチン接種後13人が亡くなった事件の究明を求めるドキュメンタリー動画をYouTubeに(著作権者の承認を得て)アップすると削除されるという話を聞いた。著作権違反とみなして削除しているのかワクチン接種後死亡というのが偽情報だとみなして削除しているのか、その真偽は不明だが、昨年末までだけでも50万件削除されたそうだ。
なんだか言論統制をしているようでもある。マスク義務化vs.不要論、ワクチン接種容認vs.拒否、新型コロナウィルス有無あるいは自然発生説vs.人口説、さらには各種陰謀論・秘密結社・都市伝説(ユダヤ、ロスチャイルド、イルミナティ、フリーメーソンなど)が横行し、明らかなデマが飛び交っているのも事実である。
遺伝子操作によるウィルス作成と抗ワクチン開発に至っては、地球外生命体や未確認飛行物体(UFO)の代わりに、未確認ウィルス・細菌が主役になったX-File(政府の陰謀)の様相を呈していると思うのは私だけだろうか?
X-Fileは娯楽として楽しめたが、細菌兵器や化学兵器に密接にかかわる遺伝子操作(そのためのソフト)については笑いごとで済まない。私自身、米国陸軍研究所の研究者(分子軌道計算ソフト開発者)を採用する時にCIAエージェントが接触してきたことがあるからである。
facebook規約改定の裏で何があったのかは知らないが、下記文書が存在する。熟読することが求められる。
もっとも、内容を熟読しても、「何が現実世界での危害のリスクを助長する」のか?あるいは「ワクチンに関して誤解を招く情報」なのか?を判断するのは難しいし、何よりも個人的見解は大きく違ってくる。デジタル世界での数十年にわたる著作権の法的保護問題にも似て、その解釈や運用は難しいと言わざるを得ない。
君子危うきに近寄らずというが、君子でなくとも凡人すべて、
といった格言を肝に銘じよう!
まさか、コロナ禍やワクチンについて触れた記事は、すべて検閲の対象ではあるまいな!
facebookの新型コロナに関するポリシー改定内容を読んでいると、懐疑的な意見は検閲の対象になるような気がして怖くなる。
何人もの生物学者や疫学者あるいは臨床現場の医者が、学術論文や研究レポートを引用して、「SARC-CoV-2(新型コロナウィルス)の遺伝子情報が特定されていない」、したがって「新型コロナウィルスの存在は証明されていない」といっていることに触れると、これは偽情報になるのか?
学者たちも学問的にそうだといっているが、同時に「症状があるのは事実」と言っている。しかし、「その症状がどの特定ウィルスによるものかは解剖しないと証明できない」ともいう。そして、「これは推測だが新型コロナではなくインフルエンザ変異株かもしれない」ともいう。これらの言動は、科学的事実に基づいた推論結果である。
こういったことを書くこと自体がfacebookポリシー違反だとすれば、個人の言論の自由はないということになる。もっとも、以上の文章はfacebookに投稿しないが、投稿サイトの運用はGoogle社なので、YouTubeポリシーと同じである。面倒な世の中になったものだ。愚だらない独り言なので、構わずに放っておいてといいたい(笑)
〔参照資料〕
- Facebook、「コロナワクチンで自閉症になる」などの偽情報を削除 繰り返すとアカウントも削除の可能性
- Facebook、偽情報を繰り返し共有するユーザーの全投稿に配信制限
- コロナのデマ、拡散させた「主犯」は? : 社会 : ニュース ...
- 新型コロナ 「デマ情報」に注意:時事ドットコム
- コロナウイルスにまつわる偽情報の蔓延で数百人が死亡していた
- 「コロナ時代の偽情報対策」 | 文研ブログ|NHKブログ
- グーグルの「コロナ偽情報」対策、基金設立で目指すもの ...
- YouTubeが削除した新型コロナの偽情報動画は50万件以上
- コロナ禍でやはり出てくる偽情報、デマ、チェーンメール ...
デマ拡散の「主犯」はSNS
「ネット上の明らかな偽情報まで信じさせ、短期間で多くの人に拡散させた「主犯」は、SNSだろう。読売新聞の21/1/11付けの記事「コロナのデマ、拡散させた"主犯"は?」で以下のように書いている。
「SNSには、考えの似た者同士が集まりやすく、同じような情報に繰り返し触れやすい「エコーチェンバー」作用が働く。検索履歴などから自分好みの情報ばかり届く「フィルターバブル」作用もある。日頃から心地よい似た情報に慣らされ、情報を疑うことが減るようだ。」
〔追記〕新型コロナウィルスに関することに限らず、フェイクニュースや陰謀論といったデマを投稿するとアクセスが増える。このため、稼ぎたいYouTuberたちがデマを流すことが増えたといわれる。ターゲット広告の仕組みがフィルタバブル作用に拍車をかけることにもなる。デマだけでなく、SNSのビジネスモデルやターゲット広告のアルゴリズムに問題がある。