4/13/2021

韓国の前方後円墳


武寧王陵 -Wikipedia

2020年10月から2021年2月にわたって、朝鮮半島最大の前方後円墳が、発掘調査されました。しかし、その古墳は、土で再び埋め戻されてしまったのです。
いったい、何があったのか、、?

長鼓峰古墳と呼ばれるその古墳は、5~6世紀の日本の前方後円墳にそっくりな墓の構造でした。
調査の結果、同年代の九州の石室墓特有の構造であることが明確となり、
天井や壁面には、日本の弥生時代以来の古墳の典型的な特徴である赤い朱漆が塗られた跡が残っていました。

それに加えて、墓の内部への入口には、ふた付きの皿が10点ほど発見されました。
その中には、魚の骨や肉類などの祭礼での食事と推定される有機物の塊も検出されたのです。

これについて、チョ・グヌ研究院長は、「日本の古墳で確認された祭礼の遺物と類似の内容物と配置が注目される」と説明しています。
また、墓の内部を直接調べた慶北大学考古人類学科のパク・チョンス教授は、「九州の倭人の墓に入った時と印象がまったく同じだった」と述べているのです。

そもそも朝鮮半島南部には、14基の前方後円墳が存在しています。
1983年、韓国の朝鮮半島西南部の栄山江(ヨンサンガン)という川の流域で、前方後円墳が発見され、
それ以降も、日本特有の前方後円形(かぎ穴形)の墳形を持つ古墳が確認されたのです。

当時、韓国の学者は、日本の学者と共同調査をし、
「前方後円墳は、韓国から日本に伝来した」と主張をしました。
しかし、その主張はあっけなく覆されることとなったのです。

なぜなら、日本の前方後円墳が3世紀から6世紀に造成されたものなのに対し、
朝鮮半島にある前方後円墳は、どれも5世紀後半から6世紀中頃の時期に成立したものということが判明したのです。

また、日本特有の古墳であると判明した根拠の一つに「ヒスイ」があります。
朝鮮半島の前方後円墳から、ヒスイでできた勾玉(まがたま)が出土されたのです。

勾玉(まがたま)に使われたヒスイの産地は、アジアでは、日本とミャンマーにほぼ限られています。
朝鮮半島での出土例は、日本より時期的に古いものが見られないことに加えて、
最新の化学検査により、朝鮮半島出土の勾玉は、新潟県糸魚川周辺遺跡のものと同じ化学成分であることが判明したのです。
つまり、日本から朝鮮半島へ伝わったことが科学的に証明されたということです。

さらに根拠を挙げると、
朝鮮半島の古墳からは、日本独自の人物や動物の「形象埴輪」や、
短甲(みじかよろい)と呼ばれる日本以外では朝鮮半島南部でしか出土していない、丈の短い甲冑も出土しているのです。

こうしたことから、朝鮮半島にある前方後円墳は「日本人(倭人)の墓」ということが濃厚となり、
前方後円墳は、韓国から日本に「伝来」したものと思い込んでいた韓国政府と学者は、こっそりと古墳を埋め戻したり、、、
あるいは、墳墓の形を変え、前方後円墳とわからないように変形させたりしてきた、という過去があったのです。

つまり、朝鮮半島最大の前方後円墳を埋め戻した真相は、80年代に発掘した前方後円墳と変わらない方法で、歴史的な事実を封印した、ということなのです。

しかし、なぜ韓国は、ここまでして貴重な歴史遺産を封印するのか・・・?

もしも、朝鮮半島にある前方後円墳が日本人のものである、とすると、、、
『日本書紀』に出てくるヤマト政権の出張政府である『任那(みまな)日本府』の存在を肯定する材料になり、
『韓国の偉大な先祖が、文明も文化もない古代の日本人に支配されるわけがない』と主張する人々の言い分が通らなくなります。

また、韓国には「日本の文化はすべて韓国から渡来した」と主張する人々が存在します。
前方後円墳が日本人のものである、ということが明確になってしまうと、歴史的、考古学的な事実よりも反日感情を優先する、という韓国の歴史観からすると我慢ならないことになるのです。

さらに、韓国は、日韓併合だけでなく、豊臣秀吉の朝鮮出兵まで遡り、
「日本は昔からわが国を侵略してきた」と、日本を非難し続けているわけですが、、
ただ1つ、不可解なことがあります。

それは、今、騒がれている慰安婦・徴用工問題についてです。
これらも、韓国の歴史観からすると、彼らが歴史をねじ曲げて、事実を隠蔽するというのは、まだ理解できます。

ですが、なぜか先に朝日新聞をはじめとする日本のメディアが
「慰安婦強制連行説」を取り沙汰することによって韓国人が遅れて認識する事態となったのです。

なぜ日本のメディアが自ら冤罪を作り上げ、日本を批判するのでしょうか・・・?
そして、なぜ今も慰安婦強制連行説、徴用工強制連行説を否定しないのでしょうか・・・?
日本を謝罪と補償の連鎖に導いたメディアの反日活動の目的とは・・・?

その秘密を解く鍵は、「敗戦直後の日本」にありました。

一体どういうことか…?

詳しくは産経新聞「正論」元編集長・上島嘉郎さんが執筆した『反日メディアの正体』に明らかにしました。

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