6/18/2023

女の敵は女

稲田朋美は、2018年当時は保守議員だと見なされ、左翼マスコミに「名誉男性」だと貶められていたのが、数年後には極左LGBT利権活動家に洗脳され、女性と子どもの安全安心を脅かし、社会を壊す危険なLGBT法案を推進した元凶になり、一般女性(とくに母親)の敵となった。

英米では反LGBT法案が提出され、親たちは左翼活動家(LGBT差別を盾に税金を吸い取る輩)が入り込んだ学校教育と闘っており、日本でも同様の事件が起きているというのに、民意を裏切り、民主主義を踏みにじった強行採決をした岸田文雄、稲田朋美の罪は重い。最悪の政治家が、最悪の法律を成立させた。

新型コロナ禍の騒ぎが収束に向かっているが街中に出かけるといまだにマスクをしている人が過半数を超えていることに異常さを感じる。一昨年に調べ、専門家やジャーナリストたちの意見を聞き、私なりの結論を出した。一言でいえば科学的論理的に考えれば茶番だが、事態は深刻で社会が分断されるという危機感を抱いた。昨年からはあまり注意を向けなくなったが、過去のログを読んでいて、その中に「名誉男性」と題した記事を見つけた。新型コロナ禍のカテゴリに分類したのは間違いで、左翼とか反日勢力とかに分類すべき記事だった。

学習中のメモみたいな記事で、自分でメモしたのにその趣旨がよく分からなかった。なぜ、稲田朋美が櫻井よしこさんや杉田水脈他の人と同じくくりになっているのに違和感を抱いたからである。再度関連情報を調べて、この頃は稲田朋美の本性に気づいておらず、私も新聞テレビ情報(を流すネット情報)の印象操作に洗脳されていたのだと分かった。

この私のメモは、辞任した山田真貴子・前内閣広報官に言及したネット記事を引用して書いたのだが、ここで「稲田朋美、櫻井よしこ、杉田水脈、片山さつき、月刊正論編集長 田北真樹子、ジャーナリスト有本香が、その代表的人物だというが、名誉男性という言葉の烙印に過ぎないと思う。」と私の感想を書いた。この時はまだ世の中が分かっていなかった。稲田朋美、櫻井よしこ、杉田水脈、片山さつきの名前は知っていたが、どんな人物かは知らなかった。田北真紀子、有本香の名前は「虎ノ門ニュース」を見て知ったばかりだった。だから忘れないように肩書も一緒に書いた。

この頃(2021年)は、何が正しくて何が間違っているのか、だれがまともなこと言い、だれが意図的に印象操作するような言い方をしているのか知らなかった。その頃から望月衣塑子の悪評は知っていた。だが、それも「他の記者を押しのけて、くだらない質問を何回もして顰蹙を買っている女」というくらいの認識だった。

稲田朋美といえば、黒い網タイツを履き、眼鏡をかけた防衛大臣というとらえ方をしていた。同氏の政治信条とか政策とかは知らなかった。櫻井よしこ…明快な物言いをする自立した女性という印象だったが、やたらと「言論の自由、表現の自由」を強調する人だなと思っていた。なのになぜかマスコミからは快く思われていないのはどうしてかな?と思っていた。

杉田水脈って、いつもマスコミから叩かれている議員だなあという印象だった。どんな経歴でどんな政治信条を持っているのかは知らなかった。あまり関心がなかったから調べようとしなかった。片山さつきって、とんでもない舛添要一の妻だったことがある財務省出身の議員なんだな…という知識しかなかった。

この1∼2年ほぼ毎日ニュース(過去を含む)情報を収集し、各人の経歴を調べ、TwitterなどのSNSでの発言(動画を含む)を調べ、裏付け(他の人たちの人物評など)をとる努力をした結果、見方や評価が逆転するくらいに変わった。「名誉男性」の記事内容を鵜呑みにするととんでもない誤解をする。そこで名指しされた人たちは、その後の稲田朋美を除けば、ほぼ真っ当な日本の言論人である。左翼の手にかかればこれほど人物評が歪められてしまい、その記事を読む人を騙す(洗脳)ことがいとも簡単に行われるという証左である。

いやはや今から思えば、なんと無知で馬鹿な男だったのかと冷や汗が出るくらいである。70有余年の人生を思い返せば、私はいわゆる「ノンポリ」(元は1960-70年代の日本の学生運動に参加しなかった学生を指す用語)だったと認める。先輩に誘われてベトナム戦争での「北爆反対」のデモに参加し、雨の御堂筋を梅田から難波まで体操部や学連(学生体操連盟のこと)の仲間と歩いた記憶と、やはり先輩(体操部のきれいなお姉さん)に誘われて、合唱クラブ(呼称は忘れた)に参加することはあったが、歌うのはフォークソング(米の反戦歌)やロシア民謡、それになぜかインターナショナル(労働歌)が多かった。どうしてなのかは問わなかった。ただみんなで歌うのが心地よかったというだけだ。当時は下火になりかけた歌声喫茶の時代(新宿のともしび、大阪梅田のこだま)だった。ベトナム戦争の時代と相まって政治運動とも絡んでいたようだ。

ノンポリには、政治に無関心な人と関心はあるがセクト化・過激化した学生運動を嫌った人に大別できる。私は後者であり、一昔前の先輩たちが味わった60年安保の歴史を知っていたから、70年安保も虚しく思った。「されどわれらが日々」の読者でもあり、どこか虚無感を感じていたことを思い出す。

当時の学生運動は、高学歴の生活に余裕のある坊ちゃん学生が多く係わって、本気で世のため人のためにというより、自己顕示欲の強い目立ちたがり屋たちが引き起こした騒動だと私は思っていた。だから嫌った。巻き込まれたくなかったというより、そんな経済的余裕などなかった。過激な事件を引き起こした人間たちに団塊世代もいたことから、その後に続く「しらけ世代」の人から団塊世代への非難が多い気がする。非難すべきなのはごくごく一部(2%くらいといわれる)の極左の連中である。団塊世代の大半は、中高卒ですでに社会に出て、学生運動なんかに関わる余裕がなく、毎日真面目に必死に働き、高度経済成長を支えてきた。

理系で運動部だった人にノンポリが多かった気がする。私もそうなので、私の周りには過激な活動家がいなかった。マルクス主義は難解だが読み切ったと自慢げに言う人もいたが、「論理的思考を積んだ理系の人間にはどうにも理解できず、馬鹿らしくなって読まなくなる、だからマルクス主義に染まらない…」と高橋洋一氏が話していた。なるほど、一理あると思った。今に至るまで左翼というと文系が多いのはそういう理由かもしれない。こんなことを書くとまた「差別だ!」という叱責を受けるかもしれない。▶数字を読めない「文系バカ」が日本をダメにする (高橋洋一氏ではなく出版社が題名を決めた)

以前に書いたが、私は政治と宗教の話をするのは避けてきた。日本の友人知人とも進んで話すことはしない。付き合い程度であったと思う。だからといって無関心だったとは言えない。日本では無関心でも問題はない。しかし海外ではそうはいかない。議論に参戦しなくても、何が世の中で起きているか、その背景には何があるかを、つねに歴史を知って理解する努力は必須である。海外駐在をした頃、最初の三年間くらいは英語が話せないということもあっていろんな失敗はしたが、その後も文化の違いで戸惑うことがあり、日々是勉強だった。

(中断)

▶本当の敵は誰なのか?「名誉男性」批判へのモヤモヤ感 山田道子・元サンデー毎日編集長 2018年12月3日~この時点では稲田朋美は左翼から攻撃される保守議員。ところが3年後には左翼LGBT活動家に取り込まれ共産党化した。洗脳工作がこれほど効果を発揮するとは驚きである。