April 23, 2017

高脂血症

中性脂肪が多い、コレステロール値が高い…と騒がれるのが「高脂血症」だ。何を食べるとそうなるのかが分からない。そもそもコレステロールってなんだ?

卵やイカ、エビを食べようとすると「それはコレステロールが多いから食べないほうがいい」という忠告が飛んでくる。「へぇーそうなんだ」といって、その忠告を無視して食べるのがへそ曲がり者なのかもしれない。


会社の健康診断・人間ドックで、「ちょっと中性脂肪が多いようですが気にするほどでもありませんね」といわれたことはある。その診断結果のコトバ通り、気にかけたことはない。

卵とコレステロール

好物は食べすぎるきらいがあるから、ちょっとは気にする。昔は卵はコレステロールが多いからダメ…といわれることが多かったが、あるTV情報番組で「卵に含まれるレシチンという成分が悪玉LDLを減らし、善玉HDLを増やす働きがある。一日数個食べても問題ない!」といっていた。ゆで卵が好きで毎日5個も食べているという元野球選手がいて、それが理由で彼が病気になったという話を聞いたことがない。

別の情報でも、一日1~2個食べてもコレステロールが上がることはない。そんな研究報告があるという。エビ・タコ・イカでもおなじことで、週に数回食べるくらいでコレステロールが急激に上がることはない。もし上がるようであれば、そういう体質であることが問題なので検査すべきだという。


中性脂肪・コレステロールとは

いまだによくわからないので勉強中。コレステロールは脂質の一種で、悪玉LDLと善玉HDLがある…などの説明は分かるが、具体的に何をどうすれば良いのかが分からない。中性脂肪、体脂肪、コレステロール、高脂質などの違いは?言葉の使い方が乱れているのも混乱を招いている原因だろう。

まず分かったのは、「高脂血症」は、動脈硬化学会で2007年に改訂され、「脂質異常症」という呼び方に変わった。異常かどうかの判断基準も変わった。総コレステロールは参考値になり判断基準には使われなくなった。

中性脂肪のことを、トリアシルグリセロール、トリグリセリド、トリグリセライド、グリセリン脂肪酸エステルともいう。今後は「動脈硬化疾患予防ガイドライン2012」記載内容に準じる。これも5年ぶりに改訂予定で、non-HDLとかいう指標が追加されるそうだ。

体脂肪の分類

整理すると下記のようになる。
体脂肪 ①皮下脂肪(お尻から太もも肥満)
    ②内臓脂肪(ぽっこりおなか肥満)
    ③血中脂肪 a.中性脂肪(トリグリセリド)
          b.コレステロール b1.悪玉LDL
                   b2.善玉HDL
          c.遊離脂肪酸(エネルギー源)
          d.リン脂質(細胞膜を構成する脂質)
※内臓脂肪が多いと中性脂肪も多く、悪玉LDLも多くなる。

中性脂肪とは

中性脂肪とコレステロールは一緒に語られることが多いのはなぜか?なぜ中性脂肪というのか?素朴な疑問である。

血中の中性脂肪は、化学的にはグリセリン脂肪酸エステルのことでモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドが存在するが、血液中のほとんどがトリグリセリドである。そのため、中性脂肪が多いときはトリグリセリド値が高い(150mg/dl以上)といい、「高トリグリセリド血症」と呼ぶ。※グリセリドは資料によってはグリセライドと表記。

グリセリンと脂肪酸が結びつく(エステル化という)とき酸性を失い中性になるので「中性脂肪」と呼ばれるそうだ。おなかぽっこりも中性脂肪と呼んだりするので、なんとも紛らわしい。

おなかぽっこりの内臓脂肪が増えると、血中の中性脂肪(トリグリセリド)が増え、中性脂肪が増えると、悪玉LDLコレステロールが増え、善玉HDLコレステロールが減少する。

脂質異常症の判断基準

脂質異常症:スクリーニングのための診断基準(空腹時採血)
LDLコレステロール140 mg/dl 以上高LDLコレステロール血症
120~139 mg/dl境界域LDLコレステロール血症
HDLコレステロール40 mg/dl未満低HDLコレステロール血症
トリグリセライド150 mg/dl以上高トリグリセライド血症
※最新の学会報告では、中性脂肪や悪玉LDLよりも、善玉HDLコレステロール値が低いことだけで独立した危険因子になるという。5年ぶりの改訂(2017)では、上記に加えてnon-HDL-Cが診断基準に追加される予定。
non-HDL-Cは総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値である。