4/18/2017

急性大動脈解離

Acute Aortic Dissection
2017/01/22 午後4時20分、何の前触れもなく突然背中に激痛が走った。まるで鶴嘴で殴られたような痛みが続き、収まる気配がなかった。息苦しく痛みに負けて気を失うかもしれない。その先に待っているのは死しかないと思った。

はじめて救急車を呼んでもらった。運ばれたのは胸部外科のある共済病院だった。幸運だったのは、日曜日の救急医療に胸部心臓外科部長が詰めていたことだった。すぐに診断が始まり、適切な緊急処置がとられた。これが生死を分けたのだと後で聞かされた。

大動脈解離とは

数日後、担当医から聞かされた病名は「急性大動脈解離」だった。初めて聞く病名で、退院後あれこれ調べた。

大動脈の血管の壁は内膜・中膜・外膜の三層構造になっている。何らかの原因で内幕の一部が裂け、そこから血液が流入して中膜を破壊し、裂け目が拡がっていく。放置すると死に至る。

大病を患ったことがなく、健康診断も10年以上受診していなかった。病気になる予兆もなかった。救急病院に運ばれ、救急処置が施されてICUに移された。激痛に耐える喘ぎで喉がカラカラに乾いた。「水を!」と頼むが何度頼んでも「ダメ!」と拒否された。

ICUに移されてからの断片的な記憶が残っていた。「心臓の先が裂けている!」、「血圧200!」といった緊迫した医者の声が聞こえた。このまま死んでいくのかという思いが生じるとともに意識が遠のいていった。 

ふっと気づくと下半身辺りに蠢く男女3人がいた。突然、陰部を握られた。何をするのかと聞くと「尿管を入れます。ちょっと痛みます。」という。若い女性の声だった。嫌だともいえない。なりゆきに任せるほかない。衣類はすでにぬがされ素っ裸である。恥ずかしがっている場合ではなく、観念するしかなかった。

処方薬

入院診察

  • 0122 入院
  • 0212 退院
  • 0215 外来診察
  • 0306 粉瘤切除手術(30年間肥大し続け6x10㎝になっていた) 17針縫う。
  • 0313 抜糸。以後6週間絆創膏を張る。
  • 0322 胸部外科外来診察。順調に回復!
  • 0524 定期検査(2か月後)

入院後の変化

  • 3週間で体重△10.1㎏(80.4㎏→70.3㎏)
  • 頭髪・顎鬚がすべて白髪になった
  • 頭皮にあった小さな脂肪の塊り5個がなくなった
  • 足のむくみがなくなった
  • 首が左右上下に動かせるようになった(痛みがなくなった)

日常生活での注意が欠かせない、大動脈解離の予防方法9つ

大動脈解離の予防すなわち高血圧の予防!といってもよい。”血圧を上げない9つの習慣”の第一は減塩食事である。塩分を摂りすぎるとどうして血圧が上がるのか?血液中の塩分濃度が高くなると、これを薄めようと体内の水分を血液中に採り込む。その結果血液量が多くなり血圧が高くなるということだ。減塩には「濃さの減塩」と「量の減塩」がある。
1.減塩食事
2.食べ過ぎない
3.酒を飲まない
4.たばこを吸わない
5.適度な有酸素運動
6.便秘を防ぎ、排便はいきまない
7.寒さや寒暖の差に注意
8.お湯は40度前後のぬるめにする
9.ストレスを解消

〔参考資料〕