〜1996年の小選挙区制導入後の自民党首相12人のうち9人が世襲議員で、自民党に限れば菅義偉元総理を除いて全員が世襲議員！第二次岸田内閣の閣僚20人のうち過半数の11人が世襲議員！
自民党の国会議員全員を見ると、男性40%、女性48%が世襲議員である。これは民主主義国家の中では異常であり、G7の中で突出している。イギリスの貴族院ですら世襲率は1割ほどである。
日本経済新聞の調査では、世襲議員の当選率は8割であり、それ以外の3割に調べて突出して高い。地盤、看板、カバン全てを引き継いだ世襲議員が有利になり、世襲議員が増えるのは当然である。中でもカバンすなわちカネ(政治資金)が、政治資金管理団体という法の抜け穴を使って無税で相続する不公平がある。
〔参考資料〕
▶︎論考「世襲議員と政策形成のあり方について――「政治主導」時代へのインプリケーション」 - 東洋財団政策研究所 February 12, 2009
▶︎総理や閣僚に世襲議員の占める割合は？ 神戸新聞 2022/10/27
▶︎内閣支持率急落の要因「首相長男の忘年会」から政治家の世襲問題を考える 2023/06/23
▶︎世襲議員、なぜ減らない？ 谷口尚子教授から有権者へのメッセージ - 朝日新聞 2023/9/26
▶︎女性初入閣が3人とも「世襲」、5人入閣は「最多タイ」…改造内閣の人事が映す自民党の現状 2023年9月13日
▶︎野田元首相が語る、ゾンビのように甦る自民党の派閥と世襲議員を断ち切るには 教育無償化だけではない、野党結集と政権交代を実現する政策テーマとは 2024.1.5 長野 光
