2/27/2024

Instant Messenger

日本で普及したIM(Instant Messenger)の代表的なアプリにLINE(SNSのひとつという人もいるようだ)があるが、安全性(セキュリティ)の面から推奨できない。特に中国版GPS(Beido)がフル稼働してから、スマホ利用者の位置情報が盗まれる可能性が高くなった。とくに中国製アプリやウェブへのアクセスは国家レベルでの安全保障上のリスクがあると認識されており、欧米の政府機関では禁止されているアプリもある。LINEは韓国製だが、サーバが中国にありユーザの個人情報が見られていたことが発覚し大問題になった。

昨年秋に同窓会でLINEを連絡用に使おうという提案があったが私は賛成できなかったのは上記の理由からである。私の危惧は現実になった。昨年11月にヤフーLINEになったが、認証基盤の脆弱性は改善されず、一か月後には不正アクセスがあり、44万件の個人情報が漏洩した。

LINEに代わるIM

歴史的には30年前からありテキストのやり取りだけなら私でもプログラムを作れるほど簡単だが、セキュリティの確保は難しい。WEB2.0と呼ばれた潮流の中からたくさんのIM(メッセンジャーとかチャットとか呼び方は様々)が生まれたが2010年以降はスマホが主流になりパソコンでのIMサービスは淘汰されていった。老舗ともいえるAIM(AOL IM 1997開始)やYahoo!メッセンジャーも2018年にサービス終了となった。

独立系で生き残っているのはICQくらいだろうか?ICQはIMの先駆でもあり1996年にサービスが開始され、その時から私も使ってきた。このブログサイトのサブドメイン番号2054606が私のICQ識別番号だった。数年前にログインIDは電話番号に切り替えられた。1998年にAOLが買収し、2010年にはロシアのMail.Ruが買収した。同じ頃LiveJournalもロシアに買収されたことを考えると、通信やSNSの重要性に着目したロシアの国策だったのかもしれない。

30年前頃から、ソ連崩壊に伴ってシリコンバレーにロシア人が移住しIT分野で活躍するようになった~という記事を読んだことがある。日本でいう非正規従業員として安価に彼らの頭脳を使えると人気で、私も何人か採用(契約プログラマー)した思い出がある。

人気のIMアプリ

数年前の世界のユーザー数ランキングで見ると、1位「WhatsApp」、2位「Facebook Messenger」、3位「QQ」、 4位「WeChat」 、5位「Skype」(LINEは圏外でガラパゴス化している)

WhatsAppはヨーロッパで人気で、Facebookが2014年に買収。MessengerはFacebookが2011年に買収したBelugaが開発。つまり一位、二位はFacebook配下の製品。QQとWeChatは中国テンセント開発・提供。

テンセントはTikTokも提供しており、ファーウェイやSheinなどと同様に安全保障上問題で各国政府から締め出されている。日本では、デジタル大臣(河野太郎)自らがTikTokを使おうと煽るなど馬鹿丸出しである。河野一族がガチガチの中国利権屋だから意図的にやっているのかもしれない。太陽光パネルの利権はよく知られているが左翼新聞は報道しない。

Skypeは元々はインターネット電話ソフトで当然IM機能もある。10年ほど前からはビデオ会議に多用されるようになった。日本ではZOOMが普及したようdが、これも不正アクセス問題が発生しており私は使わない。

安全なIM

私はICQを一番長く使ってきたが、SNS主流になってからはSNSのメッセンジャー機能を日常的に使うようになった。Facebookの前は、MySpaceが音楽・エンタメ分野を中心にした最大のSNSとして人気を誇った。同じ頃、日本ではMixiが最大だったが会員数はMySpaceの20分の1の数百万人くらいだった。facebook日本版が提供されるとあっという間にMixiはもちろんMySpaceも追い抜かれた。日本版MySpaceモバイルは、宇多田ヒカルとのコラボもあり盛り上がったが2010年にサービス終了となった。話が逸れた。

安全なIMは何かという問いの答えは難しいが、あえて言うならSignalかも知れない。最初から高いセキュリティ確保を最優先に開発されたという理由と、LINEのようなゴタゴタがなくシンプルなMMIで使いやすい。

facebook Messengerも安全につながりプライバシーを守る工夫があり、facebookとは独立して使える。facebookはSNSの特性とプライバシ保護機能をきちんと理解して使う必要があるが、Messenger単独で使う限りはそれほど深い知識は要らない。1対1の連絡かグループ内の1対nの掲示板あるいはチャットとしての簡単な使い方で良い。

ビジネスとしての利用なら、ビジネス系SNSとして人気のLinkedinが推奨である。これを起業した男が米国での部下だった時期があり、親近感と応援の意味もある。

〔参考資料〕