5/21/2023

奈良の難読地名

▶︎奈良には読めない地名が多い。京終、蛇穴、忍阪、国栖など奈良の難読地名を調べてみた〜日本の歴史・神話ライター 上江洲 規子

京終、蛇穴、忍阪、衣通姫、国樔人、国栖、阿字万字、忍辱山、平城山、井光、

神武天皇が吉野に到着したとき、井戸の中から出てきた人物が「井光」と名乗り、後に吉野の首部(豪族の姓)になった。古事記では「井氷鹿」と表記。

その後に出会った「岩押分」の子孫が国栖人。国栖(樔)人は蛙を煮たものを「もみ」と呼んだ。これが語源となって不味いものを「もみない」という。


吉野川と高見川の合流地点にある国栖の里

この故事にちなみ、吉野町の浄見原神社では旧暦1月14日に国栖奏が奏上される。