5/14/2023

神道とは

#石原慎太郎
「神道は、日本の国境を越えた感性の結晶であり、それをもたらした伝統と文化の象徴が天皇である。天皇は政治や権力の象徴ではなく、日本の平和と国民の幸せを祈る存在、世界で唯一の大司祭(Priest King)である。」

※感性または情念とは、カントがいう理性を超えた、人間の崇高な属性

※アンドレ・マルローが那智大社の⛩️鳥居を前にして「あの滝が御神体なんだな!」と気づいた感性が神道の精神である。

※普通の日本人は、私も同じだが、神道とは何かを考えることはほとんどない。しかし、その精神や習慣は日常生活の中に溶け込んでいる。

八百万の神々、御神体である磐座や山、滝といった自然(とその恵)に畏敬の念(感謝)をもって接する。カタチである神社では、手水を使い、本宮や奥宮の前で手を合わせ拝礼をする。

かくいう私は手を合わせ拝礼することが習慣になっているとは言い難く、昔は無神論者だと思っていたが、自分でも気づかないうちに信仰心を持っていると思う。

大自然への畏敬の念、それも信仰心の現れだとすれば、私にも確かに信仰心がある。そして、それは宗教を問わない、人類普遍の感性ではないか?感性の集大成が神道であれば、それは人類共通の精神基盤にもなる。

歩き旅の記録「青春18ぶらり旅」の副題に「我歩く、故に我あり」と、有名な哲学者の言葉をもじって書いているが、歩いて見えてくるのは至る所に神社寺院があり、その周りに人々の暮らしがある、自分もその中に存在しているのだという一体感、帰属意識、それ故の安心感、幸せを感じるからである。

-----以上 facebook投稿 230514-----