MNPキャンペーンを利用して乗り換えた。端末は実質0円になり、毎月の支払いも400円+消費税になった。しかし、通話料は1分40円+消費税で、インターネットに接続すると数分で月4500円~6000円請求されることになる。ガラケーは本人確認用と受信専用に割り切っている。
発信はパソコンでGoogle Voiceを使っている。世界のどこから日本の固定電話にかけても1分3円、携帯へは1分11円だ。SkypeやLineでもいいが相手が登録していないと無料にはならないという不便さがある。LINEは手軽だが、受発信の場所と混雑状態に依存するが、横浜市内であっても音声品質が悪くてたびたび切断されて使えない。
Voiceでかけると発信者の電話番号(というより文字列)はそのたびに変わる。相手が返信すると国際電話になってしまうという不便さがあるし、迷惑をかけてしまうことになる。だから、企業・団体の有料ダイヤル番号に問い合わせるときや事情を知っている人にしかかけない。
Google One Numberというのがあって、自分の好きな電話番号を取得することができる。自分の既存の番号を割り当てることもできる。このOne Numberで受信した通話を、自宅固定電話・パソコン・ガラケー・スマホなどに転送することができる。これを使えばMNPも不要になる。
ところが、One Numberはまだ米国内に限定されているので日本では使えない。現在使っているGoogle Voiceも利用登録のときに米国内の電話番号を申請しないといけない。
米国内の電話がなくても、米国内の電話番号を取得することができるが、そう簡単ではない。日本からアクセスしていることがわかると受け付けられないので、米国内のサーバをプロクシー(代理)サーバにしてあたかも米国からアクセスしているように見せかけないといけない。
そういう事情があって日本ではGoogle Voiceはあまり知られていないようだ。もうそろそろ日本でもサービスされてもいるのではないかと思って調べたが、やはりあだ無理なようだ。"Use Hangouts for a Voice call"のヘルプを見ると、”only available in the US"と書いてあった。
総務省やキャリア(NTT/あう・Softbankなど)が反対しているのだろう。
One Number というのはNTTなどもサービスしているようだが、私は知らない。もともとOne Numberは今に始まったことではない。
そのはしりは十数年前、1990年代後半には 米国内の好きな地域(ニューヨークでもフロリダでもハワイでも)の電話番号を取得できた。VoIPをりようしたものだが、当時は品質が悪く内線電話以外には普及しなかった。
同じ頃、onebox.comとかefax.comというサービスがあって、ひとつのemailアドレス、ひとつのFax番号を取得して転送できるサービスだった。留守番電話・ファックス・テキストメッセージの転送サービスといえばいいだろう。住所不定のものにとっては世界のどこにいてもネット接続さえできれば受信できるから便利で、重宝したものだ。