三年前の総裁選では、争点となった政策の真偽がわからなかったし、出馬表明した候補者のことも知らなかった。演説を聞いて、国家間と政策がわかり易かったのは高市早苗候補だけだった。岸田、河野、野田は国のために何をしたいのかがさっぱり分からなかった。河野は総理にしたら危険、日本を壊す男だとすぐ理解できた。この総裁選を契機に、隠遁生活から目覚め、政治(孫たちの時代)に関心を持つようになり勉強を始めた。
分からないことだらけだったのが、歴史を振り返り言論人たちの声を聴きながら、少しずつ理解を深めた三年間だった。
そして今回の総裁選、ある程度ウラが読めるようになったと思うが、ウラを知れば知るほど、政治の腐敗に怒りを覚え、選挙のことしか考えていない議員が、媚中派や再エネ利権の議員が、私利私欲の左翼(リベラル)議員が多いことに唖然とする。自民党は左翼リベラル政党で、保守派と呼べる議員は二割しかいないという事実にも唖然とする。
日本と日本人を愛し、国益のための発言をすると「右翼」と呼ばれる奇妙な、歪んだ見方にも唖然とする。愛国者が右翼だとレッテルを貼るのは、極左の活動家に目立つ傾向である。「リベラル」といえば格好がいいのだろうか?リベラルとか進歩的文化人とかを標榜する(自称する)人は得てして左翼、ひどい時は共産主義者(暴力革命を是とするコミュニスト)だったりする。
三年前、左翼と右翼の違いさえ理解していなかった。私は仕事では、とくに部長クラスになってからは、世の中や外的環境を把握し、環境に適応できる組織を目指すことを優先し、言わば内政は課長や一般職の人たちに任せた。「変えるべきことを変える」という職務意識があったため、自分は「改革派」時には「反体制派」だという自己認識があった。つまり、自分は「左翼」「左派」という認識である。
しかし、三年前に、右派か左派かの自己判定サイトでみたら、20点満点で17点、つまり八割の問いに対して右翼の主張に賛同していた。自己認識が逆転したわけだ。過去(駐在員時代)にも同じことがあったので、それほど驚くことはなかったが、それを契機に、世の中で、右翼左翼がどう理解されているかに興味を持った。
総じて言えるのは、右翼左翼の定義が不明確のまま、互いにレッテルを貼りあっていることである。私が無知だったのは、例えば「ネトウヨ」というのは、「ネットでウヨウヨしている」人のことだと思っていた。実は、「ネット右翼」の略だった。「ネトサヨ」とは言わないのでネット左翼の人たちがネット右翼の人たちを呼ぶ言葉として流布したのだろう。後に「パヨク」という隠語があることを知ったが、ほとんど目にしない。
右翼左翼の定義が、欧米諸国と日本で異なっていることも知った。日本で「保守派」と言われる人は日本人(多くの場合左翼の人)からは「右翼」と呼ばれる。しかし、欧米人(共産主義者とか独裁国家は除く)からは同じ人が「中道派」とか「リベラル」と呼ばれることがある。
日本でも欧米諸国でも共通しているのは、自国の伝統文化を大切にし、主権と尊厳を守ろうとする「愛国者」は、自称「保守派」であるが、左翼からは「右翼」と呼ばれる。「Make America Great Again」というトランプは自国第一主義の右翼である。欧州でも、ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、スウェーデンでも保守党は、左派メディアからは「Right Wing」(日本の左派メディアは『極右』と翻訳)と呼ばれる。
三年前まで、私は右翼左翼の見方をすることは無かった。自民党は保守政党だと思っていた。その見方は間違っていた。自民党はリベラル政党、立憲民主党は共産党と呼ぶ方が実態に即していると思うようになった。そして、世界は、日本だけでなく、欧米諸国も、「右翼と左翼」あるいは「保守とリベラル」に分断されていると思うことが多くなった。これは、フランクフルト学派の思うツボだと論じる言論人もいる。※これに触れると長くなり、まだ確証が得られない。
右翼左翼の定義は横に置いても、政治や社会至る所に分断と対立が起きていることが目立つ。十数年前、分断社会アメリカが大きな話題になり、それが現実化し、様々な問題を生んだ。ヨーロッパでも同じことが起きた。知れば知るほど、日本でも「分断社会」が現実に進行しているのだと思うようになった。
欧米諸国の分断の中でも、国の存在を危うくする核心は「移民問題」であり、今年に入ってその問題に多くの国民が声を上げるようになった。結果として、各国で「右翼政党」が勝利するようになってきた。
日本では、諸外国に較べて歴史的に(一部を除いて)移民問題はなかったと言ってもよい。少なくとも大多数の日本人は「移民問題」を意識していないし、身近に感じることもないだろう。しかし、私が学んだ限りでは、江東区、荒川区、新宿区、川口市、太田市、伊勢原市、大分県、北海道、大阪府など各地で「移民問題」が大きくなっている。「移民と住民」の「分断と対立」が起こっている。岸田文雄はこれを助長する悪政を進めた。
高市早苗大臣は、「国連改革」を早急に進めたいと断言した。国連は機能不全だけでなく、世界各国における分断工作の巣窟でもあるという認識を持っている議員はほとんどいない。国を強くするためには経済第一だと言い切る。確かな国家観を持ち国益のための政策を毅然と実行できるかが問われる。
総裁選での、高市対その他多数という異常な対立構造は、日本の政治社会が分断されている証左である。「その他多数」には、その他立候補者だけでなく、利権議員、世襲議員、派閥議員、経団連、ザイム真理教、左翼活動家、利権弁護士、そして反日メディアが含まれる。束になって高市潰しを図る勢力図は異常でおぞましい。
これらおぞましい勢力に立ち向かうのは、他でもない、家族を大切にし、日本の伝統文化を、日本の主権と尊厳を守ろうとする真っ当な日本人である。
/. 240919ミスドにて思いつくままにfacebookに投稿したポストを転記した。