4/15/2022

専守防衛から領域外防衛へ

 青山議員が「ぼくらの国会」で"専守防衛"や"敵基地攻撃能力"といった言葉の代わりに"領域外防衛"という言葉を使うことを自民党「外交部会」に提案したと語っていた。

かねてから「専守防衛」という政治用語に違和感を持っていたが、「領域外防衛」という用語(新しい概念)と青山議員の説明には納得できた。

我が家の領域(家屋と土地)に居る家族を護るために領域外に出て敵を懲らしめることが本当の防衛である。

悪意を持って石や槍を家の中に投げる敵を放置して、家の中で専ら守ることだけに徹する、すなわち専守防衛しているだけでは、石や槍が子供に当たってしまうことになる。それでは子供を守ることができない。

専守防衛あるいは敵基地攻撃能力と言っているのは、家族(国民)の犠牲を前提にした情けない議論である。国を護るために国外でも戦うのは当然である。国外に出て戦うと「侵略」になるという左翼が馬鹿げている。

そんなことを主張する左翼は座して死を待てと言っているのと同じで国を滅ぼそうとしている。どうして「専守防衛」などという屁理屈が政治の世界で通用するのか?「憲法九条」信奉者の屁理屈に過ぎない。さっさと改憲して隷属国家から主権国家になれば良いことである。

隷属国家というのは自虐史観からの見方ではなく、諸外国からそう見られかねないという客観的事実である。現にプーチンは日本はアメリカの属国だと言明した。自分が戦う(血を流す)ことも無く、アメリカの兵士に助けて(血を流して)くれと頼む国の「主権」などない。

どうしてこんな情けない国になってしまったのだろうか?他国に侵略されたら武器をとって戦うと答える日本人は二割もいない。主要国の中で最下位だという。これほど国防意識のない国民に成り下がったのは何故だろうか?

私は武器を持って戦う派である。アメリカ在住体験のおかげで、拳銃もライフルも撃つことが出来る。襲われる、殺されるという恐怖に打ち勝つためには、拳銃を敵に向けるという怖さを克服するしかない。

比較的恐怖心が軽いのは、2km先の戦車を狙うジャベリンを使って戦ったり、ドローンを駆使して敵状把握に従事(かつての斥候兵)することであろう。そういうことなら老兵も役立てるだろう。

逃げる、隠れる、降伏するという選択をする人もいるだろう。

非常に悲観的だが、いずれを選んでも助かる見込みがないかもしれない。それほど日本と日本人は平和ボケとお花畑に侵食され、無防備になった。孫子の兵法に嵌っている。

ウクライナ侵略で、アメリカは核保有国とは戦わないということがハッキリした。アメリカはオバマ大統領の時から「戦わない国」になり、もう13年間も続いている。他国のために自国民が血を流すことを容認しないアメリカ国民の意思である。

日米同盟、核の傘の有効性を早急に見直すことが求められている。核抑止力がなくなり、日本が侵略された時に米軍が助けてくれる保障も無くなった。日本は安全保障の危機に直面している。

日本に隣接する四国は核保有国であり、うち三国は独裁国家である。二国は日本を侵略する野望をむきだし、一国は日本人を拉致しミサイル発射実験を頻繁に繰り返している。頼りのアメリカは核保有国とは戦わない姿勢を明言している。

こう考えると、世界の中で日本ほど侵略され蹂躙される危険な国はない。この期に及んでも憲法九条を信奉し、核抑止力の議論をしない、親中親露派の議員たちは、反日日本人だと言われても仕方がない。

野党の立憲共産党を捨ておいても、国土交通省を離さない媚中の公明党、自民党内の親中親露派議員たちがいて国益を損ねていることが大問題である。

元々リベラルな親中派の岸田内閣そのものが問題であり、如何に自民党が左傾化したかという証左である。あれほどモリカケサクラというでっち上げで安倍内閣を叩き捲ったメディアがなぜ岸田内閣を非難せす、メディア調査の内閣支持率が高いのか?その理由がわかる。

総理になりたかった男、総理でいたいだけの男、聞くだけの男、決断のできない(遅い)"検討使"だけの男に一国を任せることは危険である。