2/08/2012

日本人起源論

1990年代以降、日本人の起源をめぐっては、マスコミ(朝日新聞歪曲)も含め、鈴木の学問上の後継者とも言える埴原和郎の提唱した「二重構造説」が広く支持されてきた。これは日本列島の原住民であった縄文人が、大陸からの渡来人である渡来系弥生人から置換および混血という形で大きな影響(DNA分析で否定された)を受け、その後の日本人の基盤が形成されたとするものである。しかし、これはDNA分析で否定され、逆に朝鮮半島人は縄文人の子孫が移住して北方人と混血した人種だと分かった。

鈴木尚は、長谷部言人らの流れをくむと共に自らの長年の研究、なかんずく縄文時代から弥生時代へと移行する時期の人骨の詳細な調査検討に基づき、縄文時代人が弥生文化の流入に伴う生活環境の変化のため、いわゆる小進化によって弥生時代人に変わったという「変形説」を主張した。

▶︎長谷部言人 1882-1969 人類学者。
身体と文化から考察し、日本人は石器時代から現代にいたるまで遺伝的に連続した集団であると断言した。
▶︎清野謙次  1885-1955 人類学者。日本人とアイヌの混血を祖先とする説(小金井1859-1944のアイヌ説を否定)を唱えたがDNA分析で否定された。アイヌは鎌倉時代に北方から渡来した。最近の「アイヌ先住民」説はウソである。鈴木宗男、左翼活動家がでっち上げ、ロシアに利用される結果になっている。
▶︎鈴木尚 1912-2004 人類学者。長谷部の流れを汲む「変化説」を主張。