2020年2月、OCNモバイルONE 音声SIM1GBを購入した。その設定の過程で、dポイントアカウント、gooID登録、gooメルアド、ocn電話などの設定を求められた。いずれも私には不要だったが、ocn mypageを開くたびに執拗に設定しろという表示が出てウザイので設定した。スマホでは8つのアプリをインストールした。使わなくても好奇心があるので、半強制的にインストール、登録、設定をさせられた。
三年経って、ほとんど使わない通話SIMの電話番号をMNP移転(この方が新規契約が安くなる)を検討すると、そう簡単には移転できないことが分かった。移転すると現在の契約番号に紐づけられたメルアド、dポイント、gooブログなどすべてが使えなくなると顧客サポート電話及びチャットサポートで指摘された。
dポイントは止む無く捨てるにしても、gooブログは残したい。バックアップしようとしたら有料プラン(月525円)でないと不可だった。かつてはほとんどの無料ブログでバックアップ(クラウドではなくXML形式でダウンロード)できたものだ。三年経つと実質的に値上げ値上げになっている。
幸い試しに書いた記事数は多くないので、手作業でBloggerに移行することにした。残る問題は、この通話SIMの電話番号あるいはメルアドで他のサービスを使っていないかどうかだ。とくに銀行やクレジットカードなどの連絡用電話番号やメルアド、二段階認証のSMSや音声通知に使っていないか慎重にチェックして変更しないと、MNP移転後に非可逆のトラブルになる。キャリアや販売会社は、顧客を逃がさないように如何に縛るかが戦略的課題だということで、売る側と買う側のお知恵比べになる。普通は買う側、情報弱者の消費者が圧倒的に不利である。
このことは過去10年間に何回か調べて書いた。結果的に「消費者の無知に付け込んだ商法」になることに怒りを覚えたからである。総務省の指導があってキャリア独占の販売体制や理不尽な縛り(途中解約の違約金とかMNP転出料とか)がなくなり、スマホ契約料も安くなったようだが、いまだに買い替え(とくに他社へ)のハードルが高い。
金に糸目をつけない人には関係ないが、キャリアに(結果的に)騙されて無駄な金を払うことは避けたい人にとっては厄介な問題である。
一昨日、docomoショップと docomo/au/Softbank/UQ/Y!mobile を扱うテルモという店を訪ねた。docomoショップの顧客対応は最悪だった。三回も不愉快なことがあり待ち時間含め三時間を費やしたが、こちらの要件に対する提案が全くできない結果に終わった。店長を呼び出し改善点をしてしておいた。さぞかし扱いにくい顧客だったかもしれない。クレーマーと捉えるか改善点を指摘してくれた顧客と捉えるかでその店の業績が変わってくるだろう。
docomoショップの近くにテルモという店があった。聞くと一年前に開店したそうだ。訪ねたときにいた若い男性(20歳)はキャリア横断的に豊富な知識をもっていた。私の要件や質問にほぼ即座に答えてくれた。これまでの対面相談でトップクラスの対応だった。
過去のauとかdocomoといったキャリアの店頭対応のほとんどが最悪に近かったので、彼の対応はほぼ満点だった。すぐにも契約したかったが、MNP後起こり得る事態を予測し、被害を最小限にする手立てを講じた後に契約することにした。3/24まで在庫ありにしてくれた。