ぶらり旅の記録にGoogle MyMapsを使っているが、2014年にMyMapsが正式公開される以前にChromeやFireFoxなどのブラウザからアクセスして作成したGoogleマップが正常に表示されない(APIが変更)ことがある。パソコンとスマホ、タブレットでは表示だけでなく機能的にも異なる場合がある。ログインした状態で普通に使う限りは問題がないが、友人知人(MyMapsを使っていない人、慣れていない人)に知らせた場合に齟齬が生じることがある。
使っている機器(パソコンかスマホかケータイか)、インストールされたOSやアプリ、各種設定によってAPI(とくに画面表示結果)が異なる。おまけにAndroid版Googleマイマップのサポートが終了した。今以って困るのは、同じマイマップの画面表示(UI)が三種類(edit/viewer/embed)あり、ログイン/ログアウト、ブラウザ表示と組み込みでも異なることである。確認テストが12通りxブラウザ種類(主要5種以上)x端末種類x設定の違いを替えて行わないといけない。もれなくテストしようとすると100項目以上になってしまう。素人には無理である。
Googleマップで確認作業がさらに必要なことがある。作成済みマップに、リスト、ラベル付き、訪れた場所、マイマップの四種類があるが、この中のリストの機能テストも意外と厄介である。自分が作って自分が使うかぎりは特に問題はない。第三者と共有する場合の確認が厄介だということである。共有相手がGoogleアカウント、gmailを持っているかいないか、持っていてもログインしているかいないかでも異なるし、端末種類や設定によっても異なってくるからだ。
私はSNSサーバーアプリケーション(twitter/facebookなど)を運用したことがあるが、一番苦労したテストはプライバシーとセキュリティと端末種類(昔はガラパゴス携帯電話)だった。最低三つのアカウントででテストした。facebookが日本に進出したときも、友人知人からの問いに答えるためにプライバシーの機能と範囲を3アカウントを使って確認した。複雑で厄介だった。もう二度と同じような作業はしたくない。
ソフト/アプリの開発は楽しくてエクサイティングなことでもあり、面倒で厄介であっても、動いたときの達成感がある。ただし、そこで完成にはならない。そこからのテストが数倍の苦労であり、時間とカネがかかるのは常識である。完成ということはなく、いつまでも保守維持改善が続く。