8/15/2023

日本のいちばん長い日

🎦1967年版 三船敏郎、加山雄三、黒沢年男

🎦2015年版 役所広司、本木雅弘、松阪桃李

昭和天皇が生涯に二度政治に関与した。最初は2.26事件の収拾、行軍の統帥権を行使した。二度目が「朕は外務大臣の意見に賛成である」と御意を表し、ポツダム宣言受諾の大英断を下した。鈴木貫太郎首相に御意を仰がれるまで一言も発しなかった昭和天皇だった。戦前の日本は、専制国家でも独裁国家でもなく、全体主義でも軍国主義でもなかった。2600年続く國體の本質は日本的な独自の民主主義国家だった。全世界が、白人国家による植民地支配、人種差別や奴隷制度が常態化していた時代に、初めて「人種差別撤廃」を、第一次世界大戦後の国際社会(当時の国際連盟)に提言したのが日本国である。賛成多数にも関わらず、議長国アメリカのウィルソン大統領は「こういう重要な件は全会一致でないと決議できない」という理屈で却下した。これが、一次史料に基づく歴史的事実である。