August 24, 2011

三十年来の友が…

亡くなった。植物も大切な命だ。寿命だったとは言えない。手入れを怠った私の責任だ。

小さな鉢の中に閉じ込められ、息ができず根を延ばすこともできす、命をつなぐ水も尽きる。土の中のわずかな水分を頼りに生きた。
やがて土も水分を失った。緑を失い根も乾燥していった。

雨が当たらない外に置いたままで気づくのが遅すぎた。他の植物たちもほとんどが同じ運命を迎えた。

三十年もの長きに渡って人間を楽しませてきたのに土を変えることも水分を補給することもしない人間に愛想が尽きた。

この植物には愛着があった。三十年前、おばあさんが五階まで重い鉢植えを持って上り、訪問販売にきた。そのときに買った一つだ。
土を変え水さえやっていればもっと長生きしたと思うと後悔が残る。

一本でも根が生きていれば子孫を残してやれる。土を払いながら探したが…全滅だった。

なんだか無性に哀しくなった。人間の孤独死の哀れを連想してしまった。