9/07/2021

Black Lives Matter

 NHKや朝日では報道されないBLMの真の目的は何か?

島田洋一教授(福井県立大学)のブログ【正論】LGBT濫訴の危惧―米の例から 2021/8/5の冒頭につぎの言葉がある。

「差別や偏見はあってはならない。しかしその解消を錦の御旗にやみくもな伝統破壊や利権獲得を目指す勢力があることも事実である。そうした活動家によってまじめに働く常識人たちの生活が脅かされることがあってはならない。」

教授らしく慎重な言い回しだが、要は「お為ごかしは止めろ」ということである。基地反対でも慰安婦問題でも新型コロナ騒動でも、いかにお為ごかしが横行しているかが分かる。

NHKや朝日新聞、琉球新報などの偏向報道というのは「お為ごかし」そのものである。かく言う小生も、旧来からのマスコミ報道に騙されていた。「なんだか変だな?」と違和感を抱く報道があっても、まさか天下のNHKや大新聞が嘘をつくはずがないという先入観で、不審な報道でもほぼ事実なのだろうと見過ごしていた。

最近になって、報道の裏側にあるマスコミにとっての不都合な真実が次第に見えてきた。たまたまYouTubeでみた東京MXの番組(4年前)「ニュース女子」(制作DHC)や虎ノ門ニュースのキャスターたちの発言がきっかけだった。

問題とされたのが「ニュース女子#91」で取り上げられた沖縄基地反対運動のニュースで、「のりこえねっと」代表の辛淑玉氏がBPO提訴、審理だけでなく名誉毀損訴訟を起こした。

最初意味不明だった。「ニュース女子」の報道内容に不審なところはなく、あり得る話だと思ったからである。辛淑玉氏という名前も知らなかった。なぜこの人が訴訟を起こすのだと思って調べ始めた。とんでもない反日日本人の左翼活動家だった。

BPO委員の中にもとんでもない左翼(女性)がいた。沖縄の基地反対の歴史も調べていくととんでもないことが次々と出てきて驚きの連続だった。とくに翁長知事には驚いた。とんでもない反日日本人だ。中国共産党やチェチュ思想の工作員としか思えない。証拠はないが、翁長氏は中国共産党に籠絡された 、その仲立ちをしたのが媚中派の河野洋平だと断言する言論人がいる。

この翁長氏と彼を取り巻く左翼活動家の欺瞞を追求した20代の女性、我那覇真子さんの存在も知った。事実歪曲、偏向報道を繰り返す沖縄タイムス、琉球新報の欺瞞を暴く活動をしており、虎ノ門ニュースにも何度かゲスト出演している。

▶Black Lives Matter(BLM)とは・意味

▶BLM運動=「全ての命が大事」ではない 日本に伝わらない複雑さ 2020年6月30日 八木橋 恵

▶ダイバーシティ(多様性)とは・意味〜1980年代学んだAffirmative Actionに通じる概念(EEOのひとつ)

▶アファーマティブアクションとは? 積極的に差別する理由、必要性、問題点 2021/12/09

▶トランプブランドの背後にある勢力と政権のあり方を分析、米国が陥るやもしれない悲惨な未来を語る-著名ジャーナリスト/活動家ナオミ・クライン(前編) 2018/02/11 06:000

▶Black Lives Matter運動、創始者に聞く女性の力 犠牲となる特定の人種、特定の性自認を持つ人々を救う:アリシア・ガルザ氏 2020.07.14

▶米大手口コミサイトYelp、人種差別の恐れがある店に警告表示 11月 11, 2020 by 木村つぐみ

▶東京外国語大学「Black Lives Matter 運動から学ぶこと―多⽂化共⽣、サステイナビリティについて考えるために―」連続セミナー 全9回 2020.10.21〜2021.7.21

🎦「アメリカ研究から見たBLM運動」荒このみ
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▶「差別と向き合うために」荒このみ名誉教授インタビュー

トニ・モリソンToni Morrison

  • 青い眼が欲しい
  • ソロモンの歌
  • 「他者」の起源(講演録)

Black, Niggerは差別用語になり今はAfrican-Americanアフリカ系アメリカ人と呼ぶ。因みに日系アメリカ人は今はAsian-Americanと呼ぶが、1960年代までは Japanese, JAPだった。つまり、黒人も日本人も、アメリカに生まれ育ちアメリカ国籍でアメリカに住んでいても、アメリカ人と見なされなかった。

アメリカ合衆国 U.S.A を建国し国のかたちを作り支配してきたのが白人Whiteであり、白人至上主義が今も残っているからである。BLM運動の攻撃対象は白人至上主義者たちだといってもよい。もちろんそんな言い方はしない。社会から差別をなくそうという。黒人の命も大切ですという。この言葉に逆らう人はいない。いわゆる"ポリコレ"である。

BLM運動が嵩じると、この運動に賛同する人とこれに反対(行き過ぎは逆差別を生むと主張)する人に分かれる。つまり社会を分断する。それがアメリカ社会の構造的な問題になっている。

本来アメリカの歴史的(1619年の奴隷から始まる)社会体制に起因する問題なのに、何でもかんでも欧米社会が正しい、そこに見習おうとする欧米かぶれの左翼リベラルが日本に同じ運動を持ち込む。夫婦別姓もLGBTもジェンダーもクオータ制も移民制度や外国人参政権も、根っこは同じであり、ポリコレと言われる概念の一端だといえる。日本の歴史、社会、民族構成や日本人の気質を議論から排除してポリコレを一方的に主張(扇動)する輩がいる。

ポリコレであるがゆえに、異論を唱えると左翼から集中攻撃を受けるという異常なことが日本でも起きている。このことに気づいている知識人はどれだけいるだろうか?

ポリコレであるがゆえに、気づきにくいことも、その危険性を説明することも難しい。だからこそ、なおさら危険な思想である。まさしく中国共産党の超限戦であり、朝鮮のチェチュ思想を連想させる。

BLM運動は1912年の黒人少年射殺事件に対して3人の女性が名付けたハッシュタグ#BlackLivesMatterが広まったことに起因し、2020年のジョージ・フロイド死亡事件をきっかけに世界的に注目されるようになった。

しかし、BLM運動の真の目的は何かについては論じられず、新聞テレビ

でも報道されない。なぜか? 左傾化した新聞テレビにとって不都合な真実があるからではないかと懐疑的になる。

この謎を解く鍵は、BLMを設立した3人(黒人女性)の経歴と思想にある。二人はQueer  同性愛者であり、アリシア・ガーザ Alicia Garzaのパートナーはトランスジェンダーである。パトリッセ・カラーズ Patrisse Cullors は彼女自身(パートナーはBLM CanadaのQueer )や仲間たちは訓練されたマルクス主義者だと公言している。

それよりも注目すべきことは、BLMの思想的背景である。そこにはアンジェラ・デービスがいる。彼女は、フランクフルト学派のマルキーズの愛弟子で、60−70年代の暴力革命をを是とした学生運動の生き残りだ。当時は、日本にも飛び火して革マル派とか中核派が暴れた歴史がある。

社会的少数派を扇動して白人至上主義の体制を破壊することを目指している。一昨年の白人警官による黒人死亡事件は極左勢力BLMの絶好の機会となった。これをテコにして、白人中心の警察や刑務所を破壊しようとしている。BLMが筋金入りの伝統的な共産主義団体だといえる。

BLMの真の敵は、「白人、男性、キリスト教、異性愛者の協働」からなるアメリカの支配的な社会通念(=ヘゲモニー)であり、これを破壊することが目的である。


▶CNN トピック ブラック・ライブズ・マター(BLM)

▶米BLM活動家がイエス像の破壊を促す、黒人牧師「中国文化大革命の再現」と非難 大紀元時報2020年6月25日

▶米国は分断の危機 ブラック・ライヴズ・マターは米版「文化大革命」序幕=専門家 2021年8月10日

▶それでもアリシア・ガーザは尊厳を求めて進み続ける──『世界を動かす変革の力』に学ぶリーダーシップ。【VOGUE BOOK CLUB|池田純一】

▶歴史の転換点となったBlack Lives Matter、創始者が語る「人種差別抗議」の真意 Jamil Smith 2020.8.29

▶アリシア・ガーザ経歴

▶ブラック・ライブス・マター、中国共産党在米組織が支援 2020年9月24日〜米国社会の弱体化が狙い