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8/08/2024

大好物のオムライス

オムライスは、昔も今も、大人も子供も好きな食べ物の一つにあげる。私も好きである。独身時代や娘とふたり暮らしのときに自分でもよく作ったものだ。平成以降のやたらと凝った、たとえば"ふわふわとろとろ"といったものに興味はない。チキンライスを卵焼きで包みケチャップをかけただけのシンプルな、昭和レトロともいうべきオムライスが好きである。団塊世代〜しらけ世代の人であれば、この意味がわかると思う。オムライスに関連したグルメ記事や動画のコメントでも同じような書き込みが目立つ。

🎦みんなの大好物!基本のオムライス

🎦味付けも絶品のチキンライス

YouTubeで見つけた動画"基本のオムライス"ではチキンではなくハムを使っている。私も手軽にハムかソーセージを使う。玉ねぎは多めにして、卵は普通1~2個だが、私は3個使う。子どもの頃のご馳走の一つが卵焼きだった。家で鶏を飼っていたが、一家10人を賄えるほどは産んでくれなかったが、月数回くらいは卵焼き弁当だった。シンプルな弁当で、一番多かったのは鰹節弁当、ご飯の上に鰹節を振りかけ醤油をかけただけ。これも美味しかった。今の時代の子供にすれば想像できないかもしれないが、昭和30年代の日本の農村部は貧しかった。しかし、豊かで幸せだった。今は物質的、経済的に豊かになったが、都会人の心は寂しく貧しくなったと思う人もいるのではないか。また話が逸れた。

今日は所用があって九カ所訪ね、お昼はオムライスを食べたくなった。戸塚駅前の馴染みの喫茶店に入ったが、昔風オムライスはなかった。この喫茶店にはモーニングを食べによく行った。お目当ては「卵焼きサンドイッチ」である。卵焼きを挟んだサンドは稀である。だから、食べたくなると、わざわざ電車に乗ってこの喫茶店に行く。ここで、好きな卵焼きサンドを食べ、純喫茶の昔ながらのコーヒーを飲みながら、「さて今日はどこへ行って歩くか」と思案するというわけだ。昨年から首都圏もよく行くので、わざわざというより途中下車して立ち寄るということである。

この純喫茶でオムライスがあるかは記憶がおぼろだった。私が好きだったオムライスのある喫茶店は上大岡駅の近くだったが、昨年に閉店した。お昼の卵焼きサンドのセットは970円!モーニング550円よりはるかに高い。オムライスもないので、同じビルの地界にある、これも馴染みだったとんかつ屋に入った。十数年ぶりかも知れない。双子の兄弟が切り盛りしている小さなとんかつ屋である。もうお年を召して引退されたかもしれないと思ったら、お元気だった。価格は少し値上げになっていたが、それでも1100円というお手頃だった。一般的にとんかつ専門店では1500円から2500円になっているご時世である。もちろん双子の店のとんかつは肉薄なのは仕方がない。私にとっては量が少なくてちょうどいい。

午後は五カ所を巡って、夕食時はお昼に食べられなかったオムライスにした。オーナーが葉山出身のため名付けたHAYAMAという店だった。昭和の名残を感じる「喫茶と食事」の店だ。昭和風のオムライスがある。チキンと玉ねぎが入っていないので、私が期待する昭和のオムライスではないが、それなりに満足できた。