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4/02/2022

70歳が老化の分かれ道

今年、後期高齢者の仲間入りをした。高齢者であることを意識し始めたのは古希を病院で迎えたときだった。なんの前触れもなく突然大動脈解離を発症し生まれて初めて入院した。

滅多に風邪さえ引かず、引いても寝込むことがなく、病気とは縁のない実に幸せな人生だった。五臓六腑、これ父母に受く、感謝あるのみである。

還暦を過ぎた頃に階段の昇り降りで膝が痛むようになり「俺も歳だなあ」とため息をついたが、ローカル線途中下車歩き旅(青春18ぶらり旅と自称)をするようになってから膝の痛みがなくなった。膝周りの筋肉が強化されたからだろうと勝手に納得している。

健康に恵まれた人生だったから、古希を病院で迎えた出来事はショックだった。一ヶ月後、体重が15kg減り、全頭白髪になった老人の姿がそこにあった。ヘルスメータが示す身体年齢はなんと88歳だった!!!

北鎌倉で療養生活を送り、健康回復のために鎌倉周辺を歩く毎日を過ごした。鎌倉は思ったよりも狭く、山と谷(谷戸と呼ぶ)ばかりで、天園、祇園山、衣張山、源氏山、桔梗山などのハイキングコースがいくつもある。次第に体力を回復し、7ヶ月後には「青春18ぶらり旅」を再開できるようになった。

身体年齢の分かれ目となった古希から5年が経った。依然として毎日5種の薬剤を飲む以外は健常者と同じ状態になり、定期検診も3ヶ月に1回になった。ヘルスメータの身体年齢は在宅一週間以上になると63-65歳、ぶらり旅が数日続くと58歳になったりする。



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