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3/31/2021

フロイスが見た日本女性

1563年に来日、1597年に長崎で死去したポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが著した『ヨーロッパ文化と日本文化』(岩波書店)に以下の記述がある。

「ヨーロッパでは夫が前、妻が後ろを歩く、日本では妻が前、夫が後ろを歩く」

「ヨーロッパでは財産は夫婦で共有である。日本では各人が自分の分を所有している、時には妻が夫に高利で貸付ける」

「ヨーロッパでは夫が妻を離別するのが通例。日本では、しばしば妻が夫を離別する、しかも離別は再婚の際、不利とはならない」

「ヨーロッパでは妻は夫の許可が無ければ、無断で家から外に出られない。日本の女性は夫に許可無く、自由に好きなところへ行ける」

「ヨーロッパでは女性が文字を書くことはあまり普及していない。日本の高貴な女性は文字が書けなければ自分の価値が下がると考えている」

「ヨーロッパでは食事は女性が作る。日本では食事は男性が作る」

「ヨーロッパでは男性が高い食卓で、女性が低い食卓で食事をする。日本では女性が高い食卓で、男性が低い食卓で食事をする」

「ヨーロッパでは女性が葡萄酒を飲むことは礼を失するものと考えられている。日本では女性の飲酒はごく普通のことで、祭りの際にはしばしば酔っ払うまで飲む」

これらの記述は、公家や武家の女性だけのことではなくて、庶民の一般女性の姿を著している。