Silicon Valleyの我が家の裏庭を出ると、そこに大きな池がある。地下水量を調節するために作られた池である。その周囲は遊歩道となっている。朝夕に散歩やジョギングをする人がいたり、たまに子供たちが笑い声を上げて遊んでいたりするくらいで、休日でも人を見かけることが少ない静かな場所である。この家を買って一年ほど経った頃だろうか、裏庭の塀を切り抜いてドアを取り付けた。ドアを開けるとそこにもうひとつの大きな庭が広がっているような楽しさがある。
このもうひとつの裏庭の池の住人である鴨の家族たちの平和な姿を眺めて、静かな時の流れに身を任せる幸せがある。ある日、鴨の夫婦（あるいは恋人？）が水面を滑りダンスをしている光景を目にした。遊歩道に咲き乱れる花々を取るためにもっていたカメラを向けすかさず撮ったのがこの写真である。偶然にとらえた自然の光景は感動的である。